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3.72018
50個からつくれる化粧品oem アレルギーについてのイロイロ
典型的な接触性皮膚炎である「化粧かぶれ」の原因は、大きく分けて2つ。「刺激」と「アレルギー」です。
皮膚に接触したものの刺激(毒性)によって起こる皮膚炎。たとえば、アルコール、強酸、強アルカリ、摩擦などによる刺激が、ある一定以上になるとほとんどの人に起こります。
刺激によるかぶれは、その時の肌の状態に左右されます。 たとえば、体調や季節の影響で肌が不安定な時、バリア機能が低下している時、むだ毛処理などで皮膚に傷がある時には、症状が出やすいといえます。 |
体内の抗体が異物(アレルゲン)を排除しようとして起こる皮膚炎。濃度や量が極めて少なくても、その異物に拒絶反応を起こす人に限って症状が現われます。
アレルギーによるかぶれは、その時の肌の状態に関係なく生じます。 症状が治まっても一旦アレルゲンに接触すると、同じような反応を繰り返します。 |
どちらの場合も、赤み・かゆみ・ほてり・腫れなど、症状そのものは似ています。
ただし、原因が刺激かアレルギーかの見極めは大変むずかしいので、皮膚科専門医にご相談することをおすすめします。
化粧品でかぶれた場合の対応方法
お客さまから「化粧品でかぶれてしまった」というご相談があった場合の対応としては、化粧品の使用を中止して、皮膚科専門医の適切な治療を受けるよう、お勧めください。
低刺激性の石けんなどで肌にのせた化粧品を取り除く、ほてりがあれば水でひやしたタオルで熱をとる、などの応急ケアはできますが、素人療法は悪化のもと。皮膚科専門医を訪れて適切な治療をうけるようご案内する方が適切な対応だといえます。
問診の際には、いつ、どんな状況で、どんな症状になったか、をできるだけ詳しく説明することが大切。症状が治まっても、原因がわからなければ再発する可能性があります。 何を使ったときに悪くなったか、何を使ったときは大丈夫だったか、ひとつひとつ確認していくことで、原因を調べることができます。 また、かぶれた原因物質が何かを調べる「パッチテスト」という方法を実施している皮膚科もあります。 |
かぶれを起こさないためには、何に気をつけたらいいの?
アレルゲンに触れないことが第一です。アレルゲンが特定できた場合には、その成分を避けることで化粧かぶれを回避することできます。現在、化粧品の容器や外箱には、全成分が表示されているため、自分のアレルゲンが含まれているかどうかを確認することもできます。ただし、成分名はさまざまな形で表記されているので、詳細はメーカーに確認ください。
香料・色素・基剤成分などが多く報告されています。これらの物質は、化粧品だけでなく食品や薬品、衣料品などに含まれていることもあるので、日常生活でも十分ご注意ください。
香料・色素・ラノリンアルコール(乳化剤)・ヘアダイの染料(PPDA)・金属
金属アレルギーと化粧品
汗をかいて、赤みが出たり痒みを感じやすいことはありませんか?
汗自体がその原因となっている場合もありますが、汗によって溶け出した金属が原因のこともあります。金属はそのままの状態では問題ありませんが、汗などにより溶け出すことで、金属にアレルギーを持った方であれば、トラブルを起こしやすくなります。
身に付ける金属としてまず思いつくのは、アクセサリーです。
金属アレルギーは、金属に不純物として含まれるコバルト・ニッケル・クロムなどが原因となることが多いため、メッキなど純度の低いものほどアレルギーが出やすいといえます。
アクセサリー以外には、たとえば、時計のベルトやバッグの持ち手などの革製品。これは、光沢を出すために革をなめす際、クロムという金属を使用しているためです。
また、歯科治療の際の詰め物によって金属アレルギーが引き起こされることもあります。
無関係に思われる化粧品と金属ですが、実はメイク製品や日焼け止めなどに色素として使用される「酸化鉄」の中に、不純物としてコバルト・ニッケル・クロムなどの金属がほんのわずかに含まれます。
したがって、メイク製品や日焼け止めをつけて赤み・痒みなど、かぶれの症状が出る場合、金属アレルギーも可能性のひとつとして考えられます。