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3.112018
50個からつくれるoem化粧品 洗顔フォーム・石鹸のイロイロ
固形石鹸は原料成分に使う油脂によって、その使用感・洗浄力・皮膚反応などが決まります。また、洗顔フォームは、配合されている成分次第で保湿効果の高さや肌への優しさが変わります。
ここでは、固形石鹸油脂の特性・成分や、洗顔フォームの添加物・保湿成分に触れていきます。
石鹸の原料となる油脂をCHECK!
使用する原料となっているのは植物や動物の油脂です。動物性なら牛脂、植物性ならヤシ油などが従来良く使われてきたようですが、現在ではパーム油を使った石鹸が多いようです。この原料の油脂に何を使っているのかを見ると、その石鹸の性質を読み取ることもできます。
- パーム油核油・ヤシ油
ラウリン酸を多く含み、気泡力・洗浄力のある石鹸になる。水に溶けやすい性質もある。 - オリーブ油・椿油
オレイン酸を多く含み、汚れをしっかり落としつつ、肌に必要な皮脂を残し、保湿効果の高い石鹸になる。
上記の植物油以外にも大豆油や米ぬか油などがあり、使用目的やユーザーニーズに合わせて、複数の油脂を配合する場合もあるようです。
この植物性油脂(あるいは動物性油脂)と水酸化ナトリウムを反応させると、「脂肪酸ナトリウム」ができ、固形石鹸となります。水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを入れると、「脂肪酸カリウム」ができ、液体石鹸となるのです。ちなみに、ここで出来あがった脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムのことを「石鹸素地」と呼びます。
※石鹸素地という表記について:
石鹸の原料表示に、「石鹸素地」としか記載のない商品もあります。石鹸素地の成分は、脂肪酸ナトリウムとグリセリンが主なものですが、中には防腐剤等の添加物(表示義務がない)が含まれているものもあります。できれば、詳細表示をしてある石鹸を選ぶほうが、より安全なものを選べるでしょう。
洗顔フォームは保湿成分と添加物をCHECK!
洗顔フォームの場合は、配合されている添加物や保湿成分に注目しましょう。
添加物とは、化粧品に少量で配合されている物質のことで、香料や着色料、防腐剤などがそれに含まれます。化粧品を腐敗から守って品質を維持したり、心地よい使用感にする為には欠かせないものですが、肌や人体に影響を与えるものも多数。
気をつけたい主な添加物は、合成香料、合成着色料、パラベン(防腐剤)、合成ポリマー、鉱物油、旧指定成分、アルコールなど。特に敏感肌の方は、これらが配合されている化粧品を使うことによって、炎症を起こしてしまう可能性があります。そのため、肌の健康を考えるなら、無添加のものを選ぶようにしましょう。もちろん、無添加の洗顔フォームでも、品質の維持や腐敗防止のための工夫はしています。コストや手間はかかるものの、肌に優しくて化粧品の品質を保てる天然成分などを使っているものが多いので、無添加だから品質が低下するということはないでしょう。
また、洗顔フォームでもっとも気をつけたいのが、界面活性剤が使用されているかどうか。洗浄力や泡立ちを良くする便利な成分ですが、肌のバリア機能を破壊し、本来必要なうるおいや皮脂まで落としてしまうので、乾燥肌や敏感肌の原因にもなります。
界面活性剤の代わりに、肌に優しい洗浄成分や保湿成分を配合している洗顔フォームもあるので、健康な肌を維持するためには、添加物や界面活性剤を使っていないものを選びましょう。
反対に、セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分は、含まれていた方が良い成分。洗顔をする時、どうしても乾燥しがちですが、これらの保湿成分が配合されていれば、肌にうるおいを与えながら洗顔することができます。
保湿効果の高さを狙うなら、こんな洗顔アイテムを企画も…。
1番のオススメはセラミドが配合されている洗顔アイテム。セラミドは、保湿成分の1種で、人の皮膚にも自然と備わっています。肌から水分が蒸発していくのを防ぎ、外部の刺激から守るバリア機能の役割もこなします。
洗顔をしながらセラミドを補うことで、肌に必要なうるおいを保ちつつ汚れをすっきり洗浄できるので、美容だけでなく、健康な肌をめざしている人にとっても、おすすめですよ。
そのほか、原料の水にこだわっているものも良いでしょう。大切なポイントは、肌に悪い成分を使わないで、保湿や美容に有効な成分だけをいかに配合しているか。なるべく、添加物が少なくて保湿・美容成分が豊富な洗顔フォームを選ぶようにしましょう。