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50個からつくれるoem化粧品  パラベンフリーの真実。

化粧品OEM小ロット製造のコスラボ。パラベンフリーの真実。

化粧品の中には、「パラベンフリー」と表記されているものがありますが、「パラベン」とは、一体どういうものなのでしょうか。このパラベンの働きについて詳しく解説します。

パラベンとは?

パラベンは、正式名称を「パラオキシ安息香酸エステル」といい、化粧品や食品、医薬品などに防腐剤として使用されています。抗菌性が高く、広い範囲の微生物に対して効果があります。毒性が比較的低く、皮膚刺激や過敏症なども少ないというのが特徴です。

パラベンの化粧品への使用されるワケ

化粧品に使われる防腐剤には、さまざまなものがありますが、パラベンは、もっともよく利用される防腐剤の1つで、80年以上前から使用されてきました。
パラベンには、いくつか種類がありますが、一般的によく用いられるのは、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベンです。1種類のパラベンだけでも、防腐剤として十分な効果を発揮しますが、相乗効果を得るために、複数を組み合わせて配合されることもあります。
しかし、複数のパラベンが化粧品内に含まれていても、化粧品の成分表示においては、「パラベン」とひとくくりにして表示されていることが多いです。
化粧品に防腐剤が使われるのは、フタを開けて使用しているときに空気中の浮遊菌が入ったり、手にとるときに皮膚に付着している雑菌が入ったりすることによって化粧品が汚染され、腐敗、変色、異臭などが起こるのを防ぐためです。さまざまな防腐剤の中でも特にパラベンが多く使われるのは、ほかの防腐剤に比べて、低い含有量でも優れた効果を発揮するため。また、急性毒性、皮膚刺激性、眼刺激性などの毒性がほとんど認められないことも理由だと考えられます。パラベンの使用は、日本では「化粧品基準」によって使用量の上限が1%(100gに対して1.0g)と定められています。しかし、ほとんどの市販化粧品でのパラベンの使用量は、0.1~0.5%程度となっています。

パラベンパラドックスとは?

「パラベンパラドックス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
パラベンは、ほとんどの方で健康な皮膚に塗布したとしても問題はありません。しかし、肌荒れや裂傷などに塗布すると、一転してアレルギーを起こすことが増えます。
つまり、パラベンはもとから、リスクが低い方には問題が起こることは少なく、逆にリスクが高い方には問題が起こる可能性が上がることから、「パラベンパラドックス」と呼ばれるようになったのです。
つまりパラベンは、傷がなければアレルギーの心配がほとんどない成分と言えます。
加えて、先に記したように、現在の日本では、パラベンの使用は「化粧品基準」によって使用量の上限が1%(100gに対して1.0g)と決められています。しかも、市販の化粧品のほとんどは、パラベンの使用量は0.1~0.5%程度というのが実際です。
このように、パラベンは、基本的には低い含有量でも他の防腐剤と比べて優れた効果を発揮し、さらに安全性も高いので、パラベンを忌み嫌う必要はないのです。

パラベンフリー化粧品とは?

パラベンフリー化粧品とは、その名の通りパラベンを配合していない化粧品の総称です。
ただし、パラベンが入っていない=防腐剤が入っていない、というわけではなく、パラベン以外の防腐剤が使われていることがほとんどです。
化粧品には、期限を記載しない場合は、未開封の状態で3年間以上の保存が可能であるという条件を満たす必要があります。
防腐剤が入っていない場合、この条件を満たすことはほぼ不可能です。だから、この条件をクリアするためには、何らかの防腐効果のある成分が用いられることになります。
消費期限が記載されていない時は、防腐剤無添加と書いてあっても、実際は防腐剤と同等の防腐効果のあるアルコール、1,2-ヘキサンジオール、ヒノキチオールなどの成分が入っているのでチェックしてみましょう。
もし、防腐剤が完全に入っていないとすれば、未開封で3年間の保存ができない場合がほとんどなので、消費期限が目立つところに記載されています。

コスラボにも多くのお客さまからパラベンフリーを指定されるお客様が多くいらっしゃいます。
ただイメージだけで「パラベン=肌に悪い」と思われる方がほとんどで、食品にも使われていることを知らない方がほとんどです。また、パラベンフリーの記載があれば、防腐剤が入っていないと思っている方も思いの外多いのが現実です。
売り手としてパラベンフリーにこだわることはいいのですが、「知っている」と「知らない」ことには大きな違いがあるので、よく理解ください。

 

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