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補助金で化粧品をつくる方法。

先ず、補助金って何?

補助金/助成金とは、直接的・間接的に公益上必要があると政府が判断した場合、民間に対して交付する金銭的な給付金のことです。
融資とは違い、補助金は原則的に返済不要です。
効率的に補助金を活用できたなら、原則的には返済が不要な資金を事業に活用できるということになります。
この点が補助金を活用する最大のメリットです。
さまざまな補助金がある中で、今回は「地域資源を活用する」ことに関しての補助金についてご紹介します。

地域資源を活用した新商品・新サービスの事業化を考える方を支援する補助金。

地域資源を活用して新商品や新サービスを検討されている方に対しての補助金です。
地域資源とは、「その地域ならではのリソース(産業資源)」である、特産品や観光名所を指します。
この概念が広まる契機となったのは、2007年6月施行の「地域資源法(中小企業地域産業資源活用促進法)」でした。 地域資源を活用した新たな商品・サービスを開発することで、取引や雇用を拡大し、地域経済を活性化するという目的で制度がなったのです。

  1. 地域の特産物として相当程度認識されている農林水産物や鉱工業品(野菜、果物、魚、木材 等)
  2. 地域の特産物である鉱工業品の生産に係る技術(鋳物、繊維、漆器、陶磁器 等)
  3. 文化財、自然の風景地、温泉その他の地域の観光資源として相当程度認識されているもの
    (文化財、自然景観、温泉 等)

現在までに指定された地域資源は約14,000。
事業者や自治体のアイデアと意欲を刺激し、地域団体商標制度と相まって、新たな「地域ブランド」誕生を後押ししています。
各地域の地域資源情報

地域資源活用の具体例

具体的にいうと、たとえば「私が和歌山県で新規事業として化粧品を製造する」とします。
その化粧品に地域資源に指定されている「ミカン」の成分を添加します。ミカンの成分には、お肌を清潔に保つ効果があり、化粧品に配合する成分としても有益な成分だったからです。
たとえば、上記のような商品であっても、地域資源に活用する事業として採択されれば、最大3,000万円の補助金取得が可能です。その補助金では、新商品の開発費や展示会などへの出店費や公告宣伝費に活用が可能となります。
また、補助金以外にもメリットがあります。

(1)地域資源活用売れる商品づくり支援事業:上限3000万円(補助率2/3以内)
試作品開発、展示会出展等に係る費用の一部を補助します。

(2)マーケティング等の専門家によるサポート支援(新事業創出支援事業)
事業計画作成から試作品開発、販路開拓まで一貫したサポート支援を実施します。

(3)中小企業基盤整備機構が主催する商談会、アンテナショップ等に対する優先的な出展
中小企業基盤整備機構が主催する商談会やアンテナショップ等に優先的に出展できます。

(4)政府系金融機関による融資制度
設備資金及び長期運転資金について融資される制度があります。

(5)信用保証の特例
保証限度額の拡大等の特例が適用されます。

(6)食品流通構造改善促進機構による債務保証等
食品関係の事業を行う場合は、必要な資金の借入に対し、債務保証等を受けられます。

(7)中小企業投資育成株式会社法の特例
中小企業投資育成株式会社に相談・申込みをいただき、審査を通過すれば、設立の際に発行される株式の引き受けなどの支援を受けられます。

(8)課税の特例
機械及び装置を取得等した場合、特別償却又は税額控除を選ぶことができます。(別途、一定の要件があります。)

では、具体的な申請の方法については、また別の機会にご説明しましょう。

 

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